平成21年2月22日(日)に島田 和幸氏(ホテル日航高知旭ロイヤル 総料理長)、嶋_博子(養鶏農家)を講師に迎え(他講師3名)高知県特産の土佐ジローの解体加工調理について一般参加者35名、事務局他4名で実習を行いました。
参加した女性からは、鶏1羽から部分肉に切り分けることに抵抗感を示さず「家に帰っても調理教室と同じことがしたい」という参加者の声が聞け、また希少価値の高い卵肉兼用の高知県特産である土佐ジローのおいしさが実感でき、消費拡大に結びつく内容でした。


 土佐ジローを使った解体加工

 高知県農業振興部畜産振興課 日浦チーフより土佐ジローの開発と現状についてお話いただいた後、解体加工を行いました。
 坂本氏、長坂氏、両講師の指導による鶏の解体研修を行いました。参加者全員、悪戦苦闘しながら部分肉に切り分けました。

土佐ジローの解体作業、各班それぞれ頑張っています。



男性は余裕の風格、女性陣は頑張って切り分けています。

 土佐ジローを使った解体加工

 高日航高知旭ロイヤル総料理長、島田シェフによる土佐ジローを使った調理教室を行いました。
まずシェフがレシピにそって調理のお手本を示し、各班に分かれ、それぞれ用意された土佐ジロー肉を使い調理を行いました。

オリジナル料理4品作成

@ 豆腐と土佐ジローの茶碗蒸し
A スパゲティ・アラ・カルボナーラ(副題:ご麺ねジロー)
B 土佐ジローモモ肉のソテーディアブル・キッチンガーデンサラダ添え
C ベトナム風 チキンスープ

その他 土佐ジロー肉と霜かぶり白菜の熱々スープ


調理終了後、テーブルに移り美味しそうに出来上がった料理の試食をしました。






島田氏による調理実習開始、レシピ内容により作り方のポイントを教えています。
レシピに沿って調理できました。それでは皆さん作ってみましょう。
調理風景  




さぁ〜 皆さん頑張ってください。もう少しで出来上がりですよ〜
出来上がりましたね〜  みんなで試食しましょうね。



豆腐と土佐ジローの茶碗蒸し

材  料(4人分)
材 料 名
分 量
手  順
土佐ジロー肉
160g
(1)溶き卵とだし汁を合わせ、塩・こしょうで調味して漉す (だし汁は、事前に土佐ジローのガラを使ってとります。)

(2)器に食べやすい大きさに切った豆腐とジロー肉をのせ、(1)を注ぎ、ラップをかぶせて弱火の蒸し器で17〜18分蒸す。

(3)鍋にだし汁を入れて火にかけ塩・薄口醤油で味を調え、水溶きくず粉でとろみをつけ、仕上げにのりを加える。

(4)蒸し上がった茶碗蒸しに(3)のかけ汁を静かに注ぎ分け仕上げる。
土佐ジロー溶き卵
70cc
絹ごし豆腐
1丁
土佐ジローのだし汁
280cc
塩・こしょう
少々
かけ汁
材 料 名
分 量
土佐ジローのだし汁
240cc
薄口しょうゆ・塩
各少々
水溶きくず粉
適宜
四万十川のり
大2枚
          




スパゲティ・アラ・カルボナーラ
“ご麺ねジロー”
                
材  料(4人分)
材 料 名
分 量
手  順
スパゲティー(細麺)
400g
(1)スパゲティは、アルデンテに茹でる
塩水(水1P:塩5g)

(2)ベーコン、土佐ジロー肉は、短冊切り、卵はときほぐしておく。

(3)鍋にオリーブオイルを熱し、ベーコン、土佐ジローをこんがり炒める。

(4)(3)にスパゲティの茹汁を入れ、水分を切ったスパゲティを入れて和える。

(5)(4)に生クリームを入れて温め、塩黒胡椒で味を調える。
 最後に卵を入れ、半熟状態で皿に盛りチーズを振り仕上げる。
土佐ジロー卵
4個
生クリーム
200〜300M
パルメザン粉チーズ
大さじ4杯
オリーブオイル
大さじ4杯
ベーコン
40g
土佐ジロー肉
200g

少々
黒胡椒(粗挽き)
少々
          





土佐ジローモモ肉の
ソテーディアブル・キッチンガーデンサラダ添え
              

材  料(4人分)
材 料 名
分 量
手  順
土佐ジローもも肉
2枚
(1)もも肉に塩・こしょうを振りオーブンで7割位火を通す。

(2)表面にハケで(A)を塗り、(B)を振って、完全に火を通す。

(3)(2)を落ちつかせてから、一口サイズにカットし、皿の中央に盛り、回りにサラダを盛り、ドレッシングをかけて仕上げる。
(A)ディアブルソース
卵黄(土佐ジロー)
1個
ウスターソース
大さじ2杯
マスタード
大さじ1杯
(B)
 パン粉
大6杯
粉チーズ
大2杯
パセリ
1枝
 
塩・こしょう
各少々
キッチンガーデンサラダ
(レタス、リーフ等)
適宜
ドレッシング
少々
  サラダ油
大1杯
  オリーブオイル
大2杯
  赤ワインビネガー
大1〜2杯
  粒マスタード
大1.5杯
  塩・こしょう
各少々






ベトナム風 チキンスープ
              
材  料(4人分)
材 料 名
分 量
手  順
土佐ジロー 鶏骨付
1/2羽
(1)鶏はよく水洗いし、分量の水と共に鍋に入れ火にかける。沸いたらアクを取り、火を弱めて長ねぎ生姜・赤唐辛子を加えて40分程静かに煮る。途中に白菜を加える。


(2)スープを漉し、塩こしょうで味を調える。鶏肉は手で細かくさいておく。白菜も取っておく。

(3)器に戻した春雨を入れ、鶏肉と白菜、香菜をのせ、食べる直前に熱々のスープをかけ、ナンプラーを数滴たらす。

※ トマトやポテトを加えると、ボリュームが出る
※ ナンプラーは、タイの魚醤油で塩味と旨みを加える調味料です・

1.8P
長ねぎ(斜め切り)
1/3本
生姜(皮ごとスライス)
小1片
赤唐辛子
1本
塩・こしょう
少々
春雨
(30分水に浸けて戻す)
(戻すと500gになる)
300g
白菜(1Bの薄切り)
1/4株
香菜
(小枝にちぎりさっと洗う)
適宜
ナンプラー
少々
          






土佐ジロー肉と霜かぶり白菜の熱々スープ
材  料(30人分)
材 料 名
分 量
手  順
土佐ジロー

(1)鶏ガラは流水でていねいに洗う。
(2)大鍋にたっぷりの湯を沸かして鶏ガラを加えひと煮立ちさせる。ゆで汁は捨て、鶏ガラは流水で汚れとアクを洗い流す。
   鮮度のよい鶏ガラの場合は、水から煮出してスープをとる。
(3)水3P〜3.5Pを大鍋に注いで鶏ガラを入れ、強火で沸かす。ひと煮立ちさせたら、火を弱め軽く煮立つ程度にして30分程煮る。アクは適宜すくい取る。
(4)(3)に残りの材料を加え、一時間程煮る。余分なアクや脂はスープを濁らせる原因となるので、アクは丁寧にすくい取る。
(5)スープが熱いうちに漉す。静かに漉すと濁らない。









白菜
丸1個
玉ねぎ
1個
セロリー
1本
ポテト
2個
ガーリック
2片
完熟トマト
3個
はるさめ
適宜
ブーケガルニ
1束
うす口醤油
50〜100M
塩・こしょう
少々
ゴマ油
少々

6P
土佐ジローガラ
1〜2羽
 
 
チキンスープ
(出来上がり2.6P)
 鶏ガラ
3羽分
 玉ねぎ
120g
 セロリの枝先
40g
 にんじん
30g
 ローリエ
1〜2枚
 黒粒胡椒
2g
 タイム
3枚
 パセリの茎
3g
 にんにく(叩き潰す)

島田和幸氏プロフィール


氏 名 島田和幸
生 年1949年  徳島県生まれ

現 職
日航高知旭ロイヤル総料理長 
エスコフィエ協会 日本支部正会員(本部フランス)
社団法人 日本司厨士協会 高知県本部副会長
NHK高知フランス料理担当〜ためしてガッテン等
RKC調理師学校非常勤講師
土佐酒アドバイザー

職 歴
 昭和48年 9月  高知第一ホテル入社
 昭和62年 4月  第4代洋食調理長
 平成 8年10月  旭ロイヤルホテル開業準備室入社
        現在に至る


1988年10月 元アメリカ大統領ジミー・カーター氏の料理担当
1988年10月 世界料理オリンピック大会(ドイツ・フランクフルト開催)
2004年10月 日本代表として2回出場
1995年    フランス・エビアン市
         ホテルロイヤルクラブエビアンで働く
          5ツ星・レストラン2ツ星
          小泉首相・エビアンサミットの開催ホテル