鶏の条件
土佐ジローは高知県原産の天然記念物土佐地鶏のオスと米国原産のロードアイランドレッドのメスを交配してできる一代雑種です。
地鶏肉の日本農林規格ではロードアイランドレッドも、在来種として認められており、在来種100%の地鶏です。
高知県畜産試験場で飼育している種鶏の交配によって生産された種卵から孵化したものだけが「土佐ジロー」となります。

自然にこだわり、じっくり育てる。
鶏群の大きさは50羽以下。メス25羽にオス1羽を1組にすれば、有精卵になります。広く清潔な鶏舎や陽のあたる放牧場で、自由に育つ土佐ジローは、少し傾斜があれば、70mから90mも飛べる元気者です。餌も自然派で、カボチャやピーマン、野菜などの緑餌を好んで食べます。一般的なブロイラーは濃厚飼料を飽食で与えられるため、飼育日数約55日で体重約3kgに育ちますが、土佐ジロー若鶏は飼育日数が150日と長く体重も約1.5kgにしかなりません。価格的に割高になってしまいますが、自然育ちの安全性と味の良さが高く評価されています。

濃厚な味の卵、味わい深い肉。
土佐ジローの卵は、一般的な鶏の卵に比べ、かなり小ぶりな40g程度です。しかし、黄身が大きく、生で食べると違いがはっきり。独特の風味と濃厚な味が持ち味です。
肉は、脂肪分が少なく、適度な歯ごたえがあり、地鶏らしい深い味わい。卵も肉も、絶品といわれています。